徹底解説!ダブルドラゴンエネルギー
環境のトップに立つことができない
哀しきドラゴンポケモン。
そのドラゴンポケモンの最大の特徴が、
特殊なエネルギーコストである。
他のタイプのポケモンと違い、
2種類のエネルギーを要求されるので、
エネルギー事故*1が起こりやすく、
他と比較してワザを繰り出す難易度が高い。
ところが、
ドラゴンポケモンには、
そのエネルギー問題を解決できる
切り札がある。
それが、
ダブルドラゴンエネルギー
ドラゴンポケモンにのみ許された特別なカードである
今回は、ドラゴンポケモンの切り札。
ダブルドラゴンエネルギーについて解説していきたい。
ダブルドラゴンエネルギーとは
ダブルドラゴンエネルギーが凄いのは、
・すべてのタイプのエネルギーになる点
・エネルギー2個分になる点
という2つの利点を持っているところだ。
上記の効果は、
レインボーエネルギーと、
(すべてのタイプのエネルギー1個ぶん)
ダブル無色エネルギーが
(無色エネルギー2個ぶん)
それぞれ同じ効果を持っているが、
その両方を兼ね揃えているという点で、
ダブルドラゴンエネルギーは優れている。
ダブルドラゴンエネルギーはすなわち、
「ダブルレインボーエネルギー」なのだ。
「ダブルレインボー」比較
この「ダブルレインボー」効果を持った特殊エネルギーは
ダブルドラゴンエネルギー以外にもあって、
例えば、その名もズバリ「Wレインボーエネルギー」
というカードが過去には存在した。
効果はレインボーエネルギー2個分だが、
現環境には、カウンターエネルギーが存在している。
こちらもレインボー2個分なのだが効果が発動するのは、
自分のサイド枚数が相手より多い時(負けている時)だけで、
EX,GXポケモンにつけると効果が発動しない制限がある。
以上のように、レインボーエネルギー2個分の
恩恵を得るためには厳しい条件が課せられている。
しかし、ダブルドラゴンエネルギーの条件は
ドラゴンポケモンにつけることだけだ。
この条件はドラゴンデッキにおいては制限とは言えず、
実質的に無条件でレインボー2個の恩恵を得ることになる。
このエネルギーの存在は、
ドラゴンタイプにとって強力なアドバンテージになのだ。
ダブルドラゴンエネルギーの長所
ここからは、ダブルドラゴンエネルギーの
優れた点を更に掘り下げて見ていこう。
エネルギー2個分
基本的にエネルギーは1ターンに1枚しかつけられない。
だが、ダブルドラゴンエネルギーは
1枚つけるだけでエネルギー2個分になる。
つまり、ドラゴンポケモンは他のタイプと比較して、
2倍の速度でエネルギーをつけることができるのだ。
単純なことだが、早くワザが使えるということは、
ダメージを与える回数が多くなるし、
先に相手を倒すことができれば、
ダメージを受ける機会も減らすことができる。
すべてのタイプのエネルギー
ダブルドラゴンエネルギーは、
すべてのタイプのエネルギーとして扱われる。
例えば、超と悪エネルギーを要求されるモノズ。
ここにダブルドラゴンエネルギーを1枚つけると、
超と悪エネルギーとして扱えるので、
ワザが使えるようになる。
複数種類のエネルギーを要求される
ドラゴンポケモンでもワザを使いやすくなるのだ。
このようにワザのコストとして使うのが
通常の使い方なのだが、
ダブルドラゴンエネルギーは
ワザに要求されたエネルギーになるのではなく、
すべてのエネルギーというのがポイント。
つまり、エネルギーを対象にする様々な特性や
トレーナーカードと組み合わせることができるのだ。
ダブルドラゴンエネルギーの短所
しかし、長所があれば短所もある。
ダブルドラゴンエネルギーを使用する際は
以下の点に気をつける必要がある。
枚数制限
基本エネルギーはデッキの中に入れる枚数に制限はない。
だが、特殊エネルギーであるダブルドラゴンエネルギーは
デッキの中に入れられる枚数に制限がある。
60枚デッキであれば4枚までしか入れられないので、
山札から引ける確率が低かったり、
1枚1枚を大切に使う必要があるのだ。
ドラゴンポケモン限定
ダブルドラゴンエネルギーの唯一の制限は
「ドラゴンポケモンにしかつけられない」点である。
ドラゴンポケモンのデッキで使うのであれば実質無条件
とは言ったものの、注意すべきことがある。
ドラゴンタイプに進化する前のポケモンにはつけられない
という点だ。
原作のゲームには進化後はドラゴンタイプになるが、
進化前はドラゴンタイプではないポケモンは数種類いて、
そういった場合、その進化前ポケモンは
ドラゴンタイプでカード化されることはない。
以下にそのポケモンを掲載する。
ならば進化してからエネルギーをつければいい。
と思うかもしれないが、こういうケースを考えてみよう。
手札にプラターヌ博士と
ダブルドラゴンエネルギーがあり、
場には無色タイプのチルットしかいない時、
ダブルドラゴンエネルギーは
チルットにはつけられないので、
4枚しかないダブルドラゴンエネルギーを
みすみすプラターヌ博士で
トラッシュすることになってしまうのだ。
回収手段
デッキに入れられる枚数に限りがあるので、
なるべくトラッシュから回収して使いまわしたいのだが、
基本エネルギーに比べて回収が難しいのがネックだ。
基本エネルギーであれば、
エネルギー回収で2枚手札に戻したり、
エネルギーリサイクルで5枚山札に戻せるのだが、
特殊エネルギーは、
スペシャルチャージで山札に2枚戻すことしかできない。
エネルギーは特性やワザで回収することもできるが、
その対象は基本エネルギーがほとんどである。
一度トラッシュにいくと回収が難しいのだ。
妨害されやすい
回収しづらいにもかかわらず、
特殊エネルギーは相手の妨害を受けやすい。
例えば、エネルギーを破壊するグッズを見てみると、
クラッシュハンマーはコイントスが必要だが、
特殊エネルギーを対象とした改造ハンマーは
コイントスを必要としないので、
確実に特殊エネルギーを破壊することができる。
その他にも、クセロシキや
エネポーターなど
特殊エネルギーを妨害するトレーナーカードや、
特殊エネルギーを対象にした妨害ワザは
少ないエネルギーで使えるので、
これらのカードには注意が必要だ。
特殊エネルギー無効
切り札のはずのダブルドラゴンエネルギーが、
足を引っ張ってしまうケースもある。
特殊エネルギーのついたポケモンからのワザを
無効にしてしまうカードも少数ながら存在しており、
これらのポケモンと遭遇した時は、
ダブルドラゴンエネルギーをつけずに
戦う必要が出てくるのだ。
ダブルドラゴンエネルギーのこれから
しかしながら、上で述べた短所は大した問題ではない。
4枚制限をフォローするためにエネくじを入れたり、
回収手段として時のパズルを入れたり、
特性で防御してくる相手にはオカルトマニアを使うなど、
解決する方法はいくらでもある。
ダブルドラゴンエネルギーの最大の弱点は、
最新のサン&ムーン環境で、
収録されていないということだ。
ダブルドラゴンエネルギーは
1世代前のXYシリーズのカードだ。
つまり、サンムーンシリーズ限定で対戦をする時や、
今後XYシリーズがスタンダード環境の対象外になった時、
ドラゴンポケモンは最大の切り札を失うことになるのだ。
今後、ダブルドラゴンエネルギーが
サンムーン環境で再録されるのか、
それとも、このまま使えなくなるのか、
それがドラゴンポケモンの未来を
左右すると言っても過言ではない。
ダブルドラゴンエネルギー
それは
ドラゴン達の切り札であり、
生命線でもあるのだ。