【デッキ】急速充電カイリューデッキ
- カイリュー(SM1M)紹介
- デッキレシピ
個人的に初代ドットのカイリューの生物感が好き。
初代ポケットモンスターでは
四天王のワタルの切り札として
多くのトレーナーの前に立ちはだかり、
それ以降20年近くにわたって戦い抜く、
まさにドラゴンポケモンの代名詞といえる存在である。
今回はポケモンカードサン&ムーン
拡張パック「コレクションムーン」に収録された
カイリューをテーマにデッキを作っていく。
【今回の目標】
・カイリュー(SM1M)を使う。
・ サン&ムーン限定環境(SM1~SM5当時)
カイリュー(SM1M)について
拡張パック「コレクションムーン」収録 R
HP160は
現環境の「非GX2進化ポケモン」の中では平凡な値。
GXポケモン相手には
一撃で倒されることも覚悟しなければならない。
しかし、このカイリューの自慢は攻撃力にある。
ワザで与えられるダメージはそれぞれ130と200。
これはGXポケモンと比べても遜色ない数値である。
だが、強力なワザにはそれだけの対価が必要である。
エネルギー2つで130ダメージをは優秀だが、
ドラゴンポケモンの宿命として
2種類のエネルギーが必要になる。
ちなみにエネルギーは草と雷の2種類。
たぶん、羽の色と体色から選ばれたのだろう。
ドラゴンポケモンのエネルギーが
どのように選ばれているのかは明かされていないが、
今回のようにイメージカラーで
選ばれているケースは多いと思う。
そして、頑張って草と雷エネルギーをつけたとしても、
ワザを使った後に2つともトラッシュする必要がある。
エネルギーは基本的に1ターンに
1つしかつけられないので、
普通に考えれば
2ターンに1度しか使えないワザなのだ。
無無無無無 きょだいなしっぽ 200
コインを1回投げウラなら、このワザは失敗。
非GXポケモンでは破格の200ダメージを誇るが、
ワザを使うためにエネルギーが5つも必要で、
なおかつ、
コイントスで表が出ないとダメージを与えられない。
つまり、コツコツと頑張って
エネルギーを5個もつけてもコインがウラなら、
ダメージを与えられないし、
その後にはエネルギーを大量に抱えたカイリューが
敵前に曝されることになる。
・・・
「こんなワザ 使えるか!」
以上のように、
このカイリューはワザの攻撃力だけを
見れば優秀なのだが、
ハイコスト ハイリターン(?)な、
とても燃費の悪いポケモンなのだ。
カイリューの優秀な進化ライン
さて、このカイリューを軸にしてデッキを作るにあたり、
向き合わなければいけない弱点が2つある。
そして、エネルギーの燃費が悪いという2点である。
ところが、このカイリューには
この2つの弱点を解消できる可能性がある。
その鍵を握るのがカイリューに進化する前段階
2進化ポケモンとミニリュウ
2回も進化を経て登場する
「2進化ポケモン」は強力なのだが、
進化させるには、場にたねポケモン、
手札に進化ポケモンが必要である。
一般的に進化前のたねポケモンは
HPは低く、こうげきも貧弱なので、
一刻も早く進化しないと、
進化する前に倒されてしまう危険性がある。
基本的にはハイパーボールやタイマーボールなど
トレーナーカードを使うことで
進化ポケモンを手札に呼び込むのだが、
こちらのミニリュウがもつ
「しんかのきざし」というワザを使えば
3匹を一気に揃えることができるのだ。
サン&ムーン環境では N によって
手札をリセットされることもないので、
手札に呼び込んでしまえば、
安定してカイリューまで進化させられるだろう。
ミニリュウを呼び込める点も優秀で、進化を促しつつも
ベンチに2体目のカイリューを準備することもできる。
このワザのおかげで、
進化させる大変さが少し軽減されるのだ。
エネルギーコストとハクリュー
前述したように、
エネルギーは基本的に
1ターンに1枚しかつけられないので、
「きょだいなしっぽ」は使うまでに5ターン。
ダブル無色エネルギーを使っても3ターンはかかる。
また、「ドラゴンウェーブ」は
2ターンかけてつけたエネルギーを
2つともトラッシュしなければいけないので、
エネルギーの補充が間に合わず、
連発ができないというデメリットがある。
そこで活躍できそうなのが、ハクリューだ。
「りゅうのいのり」を使えば、次の自分の番にエネルギーがつけ放題になる。
1匹のカイリューにエネルギーを5個つけて 「きょだいなしっぽ」を使うもよし。
ドラゴンウェーブが連発できるようにエネルギーをつけたり、
倒されることを想定して、2匹のカイリューに
エネルギーを分散してつけることもできる。
しかし、このワザはあくまで「手札のエネルギー」を
自由につけられるものなので、
手札にエネルギーが大量にないと意味がない。
だが、デッキの中に入れるエネルギーの数は一般的に10〜15枚なので、
手札にエネルギーが4枚も5枚もある状況はあまりない。
また、「 りゅうのいのり」を使ったターンは
相手にダメージを与えることができず、タイムロスになってしまう。
・・・このままじゃダメだ。
あ〜 手札じゃなくて山札からエネルギーがつけられたらいいのにな〜
あ〜 ワザじゃなくて、特性でエネルギーをつけられたらな〜
あ〜 あわよくば草と雷エネルギーをつけられたらいいのにな〜
そんなポケモンが都合よくいるわけが・・・
カイリューの相棒 クワガノン
アローラ地方のクワガタである。
この特性を使えば手札にエネルギーがなくても、
山札からエネルギーを持ってくることができるし、
特性なので、同時にワザを使うことができるのだ。
つまり、この2匹が場に揃えば、
クワガノンのストロングチャージで
草と雷エネルギーを持ってきて、
カイリューにつけてドラゴンウェーブを撃つ。
エネルギーをトラッシュをしても、また次のターンに
クワガノンのストロングチャージで
草と雷エネルギーを持ってきて、
カイリューにつけてドラゴンウェーブを撃つ。
という動きが毎ターンできるのである。
ちなみにこの2匹、同じ拡張パックに収録されている。
これはもう「一緒に使ってください。」
と言っているようなものだろう。
デッキレシピ 急速充電カイリューデッキ
軸にして作ったデッキがこちら。
「急速充電カイリューデッキ」だ。
ドラゴンウェーブを毎ターン連射するのが基本戦術となる。
2進化ポケモンを2体立てるので、
ふしぎなアメを4枚入れたり、
ハイパーボールや、アローラロコンで
進化ポケモンを揃えやすいようにしている。
ドラゴンウェーブを使うと、
エネルギーが大量にトラッシュに行くので、
エネルギーリサイクルで山札へと回収する。
トラッシュのエネルギーを回収するグッズは他に、
エネルギー回収という手もあるが、
こちらはエネルギーが手札に戻る。
エネルギーリサイクルは山札に戻すので、
ストロングチャージと相性がバッチリなのだ。
エネルギーリサイクルが使えなくて、
トラッシュにエネルギーがたまったり、
クワガノンの特性が使えない時の
保険として入れているのがレックウザ。
ワザの効果でトラッシュにある
エネルギーを2枚つけることができる。
にげるエネルギーがたくさん必要なので、
ポケモンいれかえも2枚入れている。
カイリューデッキを使ってみて
今回のデッキを使ってみた感想は、
2進化ポケモン
2体のコンボはキツイ。
というのが正直なところだった。
2進化なので育てるのが大変なのにもかかわらず、
どちらもGXポケモンではないので、
結構簡単に倒されてしまう。
相手の攻撃にひるむことなく、
ポケモンを育てていく必要があるのだ。
しかし、一度態勢が整ってしまえば、
実質ノーコストで毎ターン130ダメージを
与えられるのは強かった。
なにより、特性とワザが連動しているので、
「エネルギー充填!ドラゴンウェーブ発射!!」
と、ビーム兵器を運用しているようで、
使っていてとても楽しいデッキだった。
(男はいつまでも子どもなのだ)
プレイングで一つ注意すべきなのは、
山札の中に草エネルギーと雷エネルギーが
残り何枚ずつあるのかを把握しておくこと。
ストロングチャージが便利すぎるので油断をしていると、
ストロングチャージを使ったものの、
山札にエネルギーが無くて
ドラゴンウェーブが撃てない・・・
なんてことになりかねない。
(というか、私がやった)
山札を見るたびに自分のデッキの状況を
確認することの大切さを思い知った。
このデッキでは、特性とワザのシナジーの楽しさや、
デッキ把握の重要性などを学ぶことができた。
また、主力がGXポケモンじゃないのでカードも比較的入手しやすい。
初心者にもおススメできるポケモンだった。